International Trading 101 (貿易の知識)

貿易、輸出入について、アドバイス、経験談など。。。

安全保障輸出管理 101 (輸出管理レジームとグループ分け)

輸出管理レジームの参加状況によるグループ分けとグループ別の特徴を説明します。

 

 

輸出管理レジームとグループ分け

輸出管理レジームに参加していると、輸出管理優良国という箔がつきます。

参加国は輸出管理レジームで取り決めた内容を、各国の法律に落とし込んで、輸出管理をしっかりと行っている、ということです。

 

輸出管理レジームは4つありますが、全ての国が全てのレジームに参加している訳ではないのです。

 

ということで、日本では他国のレジーム参加状況に応じてクラス分けをしています。

 

グループA 

グループB 

グループC

グループD

 

以上の4グループに分けて、管理をしています。

グループAが優良国です。

それでは順にグループメンバー国を紹介します。

 

グループA

 

輸出管理の優良国です。

キャッチオール規制が免除される国です。

 


アイルランド、イギリス、イタリア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、ルクセンブルク、
アメリカ合衆国、アルゼンチン、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド

 

 

グループB 

 

一定の条件条件を満たす国とされています。

 


エストニア、ラトビア、リトアニア
南アフリカ共和国トルコ、韓国

 

グループC

 

グループA、B、D以外の国

 

グループD

 

懸念国、国連武器禁輸国とされています。

リスト規制該当貨物や技術を輸出する場合、経済産業大臣の許可取得は難しいと言えるでしょう。


アフガニスタン、イラン、イラク、レバノン、北朝鮮
コンゴ⺠主共和国、スーダン、ソマリア中央アフリカ共和国、南スーダン、リビア

 

このような形で日本は輸出先国をクラス分けしています。

輸出管理レジームに参加していない国は、取引先相手として相応しくないでしょう。