2023年7月28日に開催された、第18回STC Advancedの問題解説の続きです。
<問題5>
包括許可取扱要領の別表3の(10)(表1)について、AからCまでのう ち、下線部分が正しい説明はいくつあるか後記1から3までの中から1つ選 びなさい。
A 本邦にある貿易会社が、特別一般包括輸出・役務(使用に係るプログラム) 取引許可が適用できる輸出令別表第1の7の項(1)に該当する集積回路を フランスにあるメーカーに輸出する際、「その他の軍事用途」に「用いられ る場合」は、特別一般包括輸出・役務(使用に係るプログラム)取引許可は、 失効する。
B 本邦にある貿易会社が、特別一般包括輸出・役務(使用に係るプログラム) 取引許可が適用できる輸出令別表第1の7の項(1)に該当する集積回路を 台湾にあるメーカーに輸出する際、「核兵器等の開発等」に「用いられるお それがある場合」は、特別一般包括輸出・役務(使用に係るプログラム)取 引許可は、失効する。
C 本邦にある貿易会社が、特別一般包括輸出・役務(使用に係るプログラム) 取引許可が適用できる輸出令別表第1の7の項(1)に該当する集積回路を フランスにあるメーカーに輸出する際、「その他の軍事用途」に「用いられ る疑いがある場合」は、特別一般包括輸出・役務(使用に係るプログラム) 取引許可は、失効する。
1.1個
2.2個
3.3個
解答:
1.1個
Bのみが正しい説明です。
解説:
Aは正しい説明ではありません。
フランスは輸出令別表第3に揚げる地域(グループA)に属します。
包括許可を使用し、仕向地が輸出令別表第3に揚げる地域で、軍事用途に用いられる場合は、経済産業大臣に事後の報告が必要です。失効はしません。
Bは正しい説明です。
台湾は輸出令別表第3に揚げる地域(グループA)に属しません。
核兵器等の開発等に用いられる恐れがある場合、包括は失効します。
Cは正しい説明ではありません。
フランスは輸出令別表第3に揚げる地域(グループA)に属します。
包括許可を使用し、仕向地が輸出令別表第3に揚げる地域で、軍事用途に用いられる疑いがある場合は、経済産業大臣に事後の報告が必要です。失効はしません。