2023年7月28日に開催された、第18回STC Advancedの問題解説の続きです。
<問題6> AからCまでのうち、正しい説明はいくつあるか後記1から3までの中か ら1つ選びなさい。なお、AからCまでの輸出貨物は、全て輸出令別表第1の 16の項に該当するものとする。
A 本邦にあるメーカーXは、チェコにあるメーカーYより弁の注文を受けた。 その際、メーカーYからは、当該弁を使用して、肥料の製造を行うと連絡を受けている。この肥料の製造がチェコ軍から委託を受けて行われる場合、メ ーカーXは、大量破壊兵器キャッチオール規制に基づく、輸出許可申請が必要である。
B 本邦にあるメーカーXは、カンボジアにあるメーカーYより炭素繊維1ト ンの注文を受けた。その際、メーカーYからは、当該炭素繊維を使用して、 航続距離が1キロメートルの農業用の無人航空機の製造を行うと連絡を受 けている。この無人航空機の製造がカンボジア軍から委託を受けて行われ る場合、メーカーXは、大量破壊兵器キャッチオール規制に基づく、輸出許可申請が必要である。
C 本邦にあるメーカーXは、ブラジルにあるメーカーYより貯蔵容器の注文を受けた。その際、メーカーYからは、当該貯蔵容器を使用して、農薬の製造を行うと連絡を受けている。この農薬の製造がブラジル軍から委託を受けて行われる場合、メーカーXは、大量破壊兵器キャッチオール規制に基づく、輸出許可申請が必要である。
1.1個
2.2個
3.3個
解答:
2.2個
BとCが正しい説明。
解説:
Aは正しい説明ではありません。
チェコは輸出令別表第3に揚げる地域(グループA)なので、キャッチオール規制対象外の国です。
Bは正しい説明です。
カンボジアはグループDにあたり、輸出令別表第3に揚げる地域以外の国です。
更に炭素繊維の用途が、軍用の無人航空機の製造とのことから別表行為にあたりますので、大量破壊兵器キャッチオール規制に基づく輸出許可申請が必要です。
Cは正しい説明です。
ブラジルはグループDにあたり、輸出令別表第3に揚げる地域以外の国です。
更に貯蔵容器の用途が、軍から委託を受けて農薬の製造を行うとのことから別表行為にあたりますので、大量破壊兵器キャッチオール規制に基づく輸出許可申請が必要です。