2023年7月28日に開催された、第18回STC Advancedの問題解説の続きです。
<問題9>
AからCまでのうち、正しい説明はいくつあるか後記1から3までの中か ら1つ選びなさい。
A 本邦にあるメーカーXが、特定類型①に該当する自社の社員Aに外為令別表の9の項に該当する技術資料αを提供する場合は、役務取引許可が不要である。
B 本邦にあるメーカーXが、特定類型②に該当する自社の社員Aに輸出令別表の9の項(7)に該当する暗号装置αを国内で提供する場合、輸出許可が必要である。なお、社員Aは、暗号装置αを本邦内で使用する。
C 本邦にあるメーカーXが、特定類型①に該当する自社の社員Aに外為令別 表の7の項に該当する製造技術が含まれている公開特許情報を提供する場合、役務取引許可は不要である。
1.1個
2.2個
3.3個
解答:
1.1個
Cが正しい説明となります。
解説:
Aは、正しい説明ではありません。
特定類型①に該当する自社の社員Aに外為令別表の9の項に該当する技術資料αを提供する場合は、役務取引許可が必要です。
Bは、正しい説明ではありません。
みなし輸出は、特定類型への該当技術提供をする場合に役務取引許可が必要となります。ここでは該当貨物の提供となっています。特定類型②に該当貨物を国内で提供する場合は輸出許可は不要です。
Cは正しい説明です。
公開特許情報は公知の技術であり、役務取引許可は不要です。