2023年7月28日に開催された、第18回STC Advancedの問題解説の続きです。
<問題10>
AからCまでのうち、正しい説明はいくつあるか後記1から3までの中か ら1つ選びなさい。
A 本邦にあるメーカーXは、輸出令別表第1の6の項(1)に該当する軸受(総価額50万円)について、米国の陸軍の研究所に輸出しようとしたところ、 大陸間弾道ミサイルの製造に使用すると連絡を受けた。この場合、メーカー Xは、少額特例を適用して輸出することはできない。
B 本邦にあるメーカーXは、輸出令別表第1の6の項(1)に該当する軸受(総価額50万円)について、中国の陸軍の研究所に輸出しようとしたところ、 大陸間弾道ミサイルの製造に使用すると連絡を受けた。この場合、メーカー Xは、少額特例を適用して輸出することはできない。
C 本邦にあるメーカーXは、輸出令別表第1の6の項(1)に該当する軸受(総 価額50万円)について、オーストラリアの陸軍の研究所に輸出しようとし たところ、通常兵器である短距離ミサイルの製造に使用すると連絡を受け た。この場合、メーカーXは、少額特例を適用して輸出することはできない。
1.1個
2.2個
3.3個
解答:
1.1個
Bが正しい説明です。
解説:
Aは正しい説明ではありません。
輸出令別表第1の6の項(1)に該当、総額が50万円なので、少額特例を適用して輸出できます。アメリカはグループAなので、陸軍向けでも適用されます。
Bは正しい説明です。
輸出令別表第1の6の項(1)に該当、総額が50万円ですが、中国の陸軍向けと言うことでキャッチオール規制に該当しますので、少額特例は適用できません。
Cは正しい説明ではありません。
輸出令別表第1の6の項(1)に該当、総額が50万円なので、少額特例を適用して輸出できます。オーストラリアはグループAなので、陸軍向けでも適用されます。