International Trading 101 (貿易の知識)

貿易、輸出入について、アドバイス、経験談など。。。

STC Advanced 過去問解説(第20回、問題17)

 

STC Advanced 第20回 問題解説

2024年10月22日開催 

 

問題17

AからCまでのうち、正しい説明はいくつあるか、後記1から3までの中か ら1つ選びなさい。

 

A  本邦にある貿易会社Xのタイ支店は、輸出令別表第1の6の項(1)に該当する軸受(価額80万円)を韓国にあるメーカーYより購入し、中国にあるメーカーZに売却する予定である。当該軸受は、韓国にあるメーカーYより中国にあるメーカーZに直接輸出される。メーカーZの用途は、航続距離300キロを超える無人航空機の製造用である。この場合、貿易会社Xは、外為法第25条第4項に基づく仲介貿易取引許可申請が必要である。  

 

B 本邦にある貿易会社Xの台湾支店は、外為令別表の1の項に該当する銃の設計図面を米国にあるメーカーYより購入し、イスラエルにあるメーカーZに売却する予定である。当該銃の設計図面は、メーカーYよりメーカーZに直接提供される。この場合、貿易会社Xは、外為法第25条第4項に基づく仲介貿易取引許可申請が必要である。

 

C 本邦にある貿易会社Xは、輸出令別表第1の1の項に該当する産業用銃を香港にあるメーカーYより購入し、マカオにあるメーカーZに売却する予定である。当該産業用銃は、メーカーYよりメーカーZに直接輸出される。 メーカーZの用途は、住宅建築用途であっても貿易会社Xは、外為法第25条第4項に基づく仲介貿易取引許可申請が必要である。

 

1.1個

2.2個

3.3個 

正解

1.1個
Cが正しい説明です。
 

解説

Aは正しい説明ではありません。

海外支店も仲介貿易取引規制の対象になりますが、韓国がグループAなので、許可申請は不要。

 

Bは正しい説明ではありません。

貨物取引と技術取引で異なるポイントです。

貨物の場合では、許可申請が必要となりますが、技術の場合は不要となります。

 

Cは正しい説明です。

本邦にある貿易会社Xが仲介となり輸出令別表第1の1の項に該当する貨物が外国間を移動する場合は、許可申請が必要です。