International Trading 101 (貿易の知識)

貿易、輸出入について、アドバイス、経験談など。。。

STC Advanced 過去問解説(第19回、問題11)

 

2024年1月25日に開催された、第19回STC Advancedの問題解説です。

 

<問題11>

AからCまでのうち、正しい説明はいくつあるか後記1から3までの中から 1つ選びなさい。

 

A 本邦にある貿易会社Xのソウル支店は、輸出令別表第1の16の項に該当する測定装置5台をタイにあるメーカーYより購入し、中国にあるメーカ ーZに売却する予定である。メーカーZより当該測定装置は、航続距離30 0キロメートル以上の無人航空機の製造に用いると連絡を受けている。な お、当該測定装置は、メーカーYからメーカーZに直接輸出される。この場 合、貿易会社Xは、仲介貿易取引許可申請が必要である。

 

B 本邦にある貿易会社Xのソウル現地法人は、輸出令別表第1の16の項に該当する測定装置5台をタイにあるメーカーYより購入し、中国にあるメ ーカーZに売却する予定である。メーカーZより当該測定装置は、航続距離 300キロメートル以上の無人航空機の製造に用いると連絡を受けている。 なお、当該測定装置は、メーカーYからメーカーZに直接輸出される。この 場合、貿易会社Xは、仲介貿易取引許可申請が必要である。

 

C 本邦にある貿易会社Xのタイ現地法人は、輸出令別表第1の1の項に該当する産業用銃を米国にあるメーカーYより購入し、イスラエルにあるメー カーZに売却する予定である。メーカーZより当該産業用銃は、建築用と連 絡を受けている。なお、当該産業用銃は、メーカーYからメーカーZに直接 輸出される。この場合、貿易会社Xは仲介貿易取引許可申請不要である。

 

1.1個

2.2個

3.3個 

 

【正解】

2の2個です。

AとCが正しい回答です。

 

【解説】

Aは正しい説明です。

中国が非グループAで、大量破壊兵器キャッチオール規制の用途要件に該当するので、仲介貿易取引許可申請が必要です。

 

Bは正しい説明ではありません。

ソウル現地法人は、非居住者となるので、外為法の対象外です。貿易会社Xは許可申請は不要となります。

 

Cは正しい説明です。

タイ現地法人は、非居住者となるので、外為法の対象外です。貿易会社Xは許可申請は不要となります。