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STC Advanced 過去問解説(第19回、問題3)

 

2024年1月25日に開催された、第19回STC Advancedの問題解説です。

 

<問題3>

包括許可取扱要領の別表1の左欄の条件の(6)の(表)について、Aから Cまでのうち、下線部分が正しい説明はいくつあるか後記1から3までの中か ら1つ選びなさい。

 

A 一般包括輸出・役務(使用に係るプログラム)取引許可が適用できる輸出令 別表第1の6の項(7)に該当するロボットをチェコにある軍の研究所向け に輸出する際、「その他の軍事用途」に「用いられる場合」、一般包括輸出・ 役務(使用に係るプログラム)取引許可は、失効する。

 

B 一般包括輸出・役務(使用に係るプログラム)取引許可が適用できる輸出令 別表第1の6の項(7)に該当するロボットを韓国にある軍の研究所向けに 輸出する際、「核兵器等の開発等」に「用いられる場合」、一般包括輸出・役 務(使用に係るプログラム)取引許可は、失効する。

 

C 一般包括輸出・役務(使用に係るプログラム)取引許可が適用できる輸出令 別表第1の6の項(7)に該当するロボットをアルゼンチンにある軍の研究 所向けに輸出する際、「核兵器等の開発等」に「用いられる疑いがある場合」、 一般包括輸出・役務(使用に係るプログラム)取引許可は、失効する。

 

1.1個

2.2個

3.3個

 

【正解】

1の1個です。

Bのみが正しい正解です。

 

【解説】

Aは正しい説明ではありません。

チェコは輸出令別表第3に揚げる地域(グループA)です。

軍事用途に用いられる場合、包括許可は使えます。ただし、事後の報告が必要です。

 

Bは正しい説明です。

韓国は輸出令別表第3に揚げる地域(グループA)です。

核兵器等の開発等に用いられる場合、包括許可は失効します。

 

Cは正しい説明ではありません。

アルゼンチンは輸出令別表第3に揚げる地域(グループA)です。 

核兵器等の開発等に用いられる疑いがある場合、包括許可は失効しません。ただし、届出が必要です。