CISTECによる安全保障貿易認定試験の日程が近づいてきました。
STC Associate、STC Advanced、どちらも同日開催です。
今日は、難易度の高い(と思われる)過去問の解説をしたいと思います。
CISTECのウェブサイトには、過去の試験問題と回答が公開されています。
残念ながら、回答の解説まではされてないですね。
資格試験を攻略するには、過去の試験問題に慣れておくことも大切です。
問題を解いて、自分がなぜ正解したのか、間違えたのか、理由も確認しながら丁寧に問題を解いていくことで、確実に自分の知識となります。
過去問解説
さて、次の問題は2023年1月に行われた第17回STC Advanced、個人的に難易度の高かった問題について解説したいと思います。
回答:
答えは1.1個です。
Aのみが正しい説明です。
それでは理由を見ていきましょう。
A. 輸出令別表第1 の6の項(1)は100万円以下であれば少額特例が適用可能です。
したがって正しい説明となります。
B. 用途を確認したところ、航続距離300キロメートルを超える無人航空機の製造に 使用すると連絡があった,との記載があります。少額特例はキャッチオール規制に該当する場合適応出来ません。
したがって誤った説明となります。
C. 輸出令別表第1の1 5の項(6)は5万円以下であれば少額特例適用可能ですが、ここでは10万円なので適用できません。また、一般包括輸出・役務(使用に係るプログラム)取引許可も使用できません。
これは別表Aの包括マトリックスで確認ができます。
別表Aはこちら。
https://www.meti.go.jp/policy/anpo/law_document/tutatu/tutatu24fy/houkatu_toriatukaiyouryou.pdf
→この輸出令別表第1の1 5の項で包括が使用できないという情報は、テキストには記載されていない情報だったので盲点でした。
まとめ
テキストには書かれていない範囲からの出題もあります。
つまり、わからなくて当たり前の問題も出てくるでしょう。
そんな場面でも当日は、慌てず焦らず問題を解いて下さい。
Good Luck!