輸出管理レジームとは?
リスト規制の元になっている輸出管理レジームについて説明します。
その前にレジームの説明を。。。。
レジーム(仏: Régime、英: Regime)、または体制とは、例えば政治の文脈では、統治・政府の形態・構造そのもの(政体・政治体制・政治システム・統治機構)、あるいは、その運用・制度や社会との相互作用などを規制・統制する一連のルールや社会的・文化的な規範などを言う。
WIKIより
少しわかりにくいので、ここでは、世界の国々が任意で参加する委員会みたいなものと思うのが良いです。
世界には様々なレジームがありますが、輸出管理に関わるレジームを輸出管理レジームと言います。
参加国間でルールや決まりを議論したりして、紳士協定を結んでいます。
4つの輸出管理レジーム
輸出管理レジームはカテゴリー別に4つあります。
それらのレジームでは、どのようにしたら世界平和や秩序が保てるか、どのようなものを規制すべきか、議論がされています。
日本はその4つのレジームに参加して、そこで取り決めた内容をリスト規制として法律に落とし込んでいます。
それではその4つをご紹介します。
ワッセナーアレンジメント
カテゴリー:通常兵器
通常兵器の過度な蓄積の防止を目的としています。
通常兵器の製造等に関連する材料、設備、技術などを規制しています。
原子力供給国グループ
核兵器の製造等に使用される可能性がある原材料、製造設備、関連技術などを規制しています。
オーストラリアグループ
化学兵器、生物兵器の原材料や製造設備、関連技術などを規制しています。
ミサイル技術管理レジーム
カテゴリー:ミサイル関連
大量破壊兵器の運搬などに利用できるミサイル、その部品、製造設備、関連技術などを規制しています。
リスト規制は、これら4つの輸出管理レジームを元に導入されています。